網膜剥離

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網膜剥離とは?

網膜剥離とは?

網膜剥離とは、眼球の内側にある網膜という組織が剥がれ落ちることで、視野や視力に異常をきたす疾患です。網膜は物を見るために重要な組織で、カメラで例えるとフィルムの役割を果たしています。
網膜剥離は重症化すると失明に繋がる可能性がありますが、早期発見・早期治療により視野と視力を保存することも可能です。
「急に視力が落ちてきた」「視野に異常がある」「眼科の定期検診を受けていない」という方は、お早めに淀川区十三のぬかだ眼科へご相談ください。

網膜剥離の症状

網膜が剥がれ落ちる時に痛みを感じることはなく、進行にしばしば気づけないことがあります。
代表的な初期症状に「飛蚊症」があります。飛蚊症とは、視野中に微生物に似たヒモ状のものがウヨウヨ浮いているように見える症状です。眼球の動きに合わせて移動することが特徴で、まるで周囲に蚊が飛んでいるように見えることが病名の由来となっています。
網膜剥離の初期段階では網膜に穴(網膜裂孔)があき、そこからの出血の影が映し出されるために飛蚊症を感じるとされています。
網膜剥離が進行すると光に対する反応は鈍くなり、視野の欠損、視力の低下などが生じます。
さらに進行すると、黄斑(物を見る感度が最も高い組織)までも剥がれ落ちて急激に視力が下がり、最悪の場合、失明に至ります。

網膜剥離の原因

網膜剥離が起きる原因として、加齢によるもの、強い近視によるもの、物理的な刺激によるものなどが挙げられます。
眼球の内部は硝子体というドロドロした組織で充満されていますが、加齢と共にサラサラした液状に変質していきます。その際、眼球内に空隙が生じて、網膜は硝子体に引っ張られる形で剥がれ落ちていくと考えられています。
また近視が強い方は、体質として網膜が薄くなりやすいこともわかっています。この薄い網膜に穴があいて網膜剥離に繋がっていきます。
その他、眼球への激しいダメージを伴うボクシングや格闘技、そのほかのスポーツ選手においても網膜剥離が起こりやすいとされています。

網膜剥離の検査・治療

検査・診断

網膜剥離を直接診るために、瞳孔を広げる(散瞳)目薬をさした上で眼底検査を行います。なお、当院では散瞳しなくても検査が行える広角眼底カメラ(EIDON)を導入しており、患者様の負担を軽減しています。

治療

網膜に穴があいている状態(網膜裂孔)で、まだ剥離まで進行していない場合、レーザー治療によって進行を抑制します。
網膜裂孔に加えて剥離していることが確認された場合には、失明を食い止めるために手術を行う必要があります。

網膜剥離のレーザー治療

網膜にあいた穴にレーザーを照射し、意図的にケロイドを作り網膜を周辺組織と癒着させることで剥離を食い止めます。ただし、レーザー照射後から網膜が癒着していくまでには時間がかかり、その間にも症状は進行していく可能性があるため注意が必要です。

網膜剥離の手術

網膜剥離が進行している場合、レーザー治療では剥離を抑制することが難しいため、手術を検討します。
網膜を直接糸で縫い付けるバックリング法や、網膜を引っ張っている硝子体を切り取る硝子体手術が行われます。
当院では日帰り硝子体手術を行っています。

06-6301-5940