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隅角癒着解離術とは?
隅角癒着解離術は、眼の隅角が狭窄し、房水の排出が困難となった状態、いわゆる閉塞隅角緑内障の治療の1つです。この手術では、癒着してしまった虹彩を専用の針(隅角癒着解離針)を用いて剥離し、房水を流れやすくします。
多くのケースで白内障手術と同時に行われます。
■閉塞隅角緑内障
眼の隅角が閉じてしまった状態、または狭くなってしまうことで、眼圧が上昇します。急性緑内障発作を引き起こすリスクがあり、目の痛み、頭痛、視界のかすみ、吐き気などの症状が現れることがあります。
隅角癒着解離術の内容
眼の内部から隅角癒着解離針を使用して虹彩を剥離します。これにより、隅角が広がり、房水が正常に流れるようになります。白内障手術と同時に行うと、より高い効果が期待できるようになる場合があります。
手術後の経過観察で、癒着部分が再度形成されるリスクを低減するため、レーザー治療を併用することもあります。
隅角癒着解離術の特徴
眼圧の上昇が防げます
手術によって房水の流れが改善され、眼圧の上昇を効果的に防ぐことが可能になります。
注意点
隅角癒着解離術は効果的な手術であるものの、すべてのケースで眼圧が低下するわけではありません。また、炎症が原因で癒着が再発する場合もあります。