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内反症とは?
内反症は俗に「逆まつ毛」という名前で知られています。まぶたが眼球側にめくれてしまい、まつ毛やまぶたの皮膚が眼球に直接当たっている状態を指します。
ゴロゴロとした異物感、目やにが増える、涙の量が増えるなどの症状が現れます。内反症の種類により治療方法は異なりますが、手術をすることで症状を緩和することが可能です。
「ゴロゴロとした違和感がある」「まつ毛が目に当たって痛い」とお困りでしたら、淀川区十三のぬかだ眼科へご相談ください。
内反症の症状
通常であれば外側を向いているまつ毛が内側を向いているため、眼球の角膜に触れて傷つける恐れがあります。角膜が傷つくとゴロゴロとした異物感だけでなく、涙の量が増えたり、光を眩しく感じたり、目やに・充血が続いたりします。
重症化して放置すると、視力の低下に繋がる恐れもあります。
内反症の原因
まぶたは、外側(皮膚側)と内側(眼球側)の両面で適切なバランスを保つことで、眼球の保護機能を果たしています。内反症はこのバランスが崩れることによって生じます。
原因として、先天的な異常が影響するものと、加齢による影響に分けられます。
内反症の種類
睫毛乱生
まぶたの向きは正常にもかかわらず、正常なまつ毛に混ざって数本のまつ毛が眼球側に向かって生えている状態です。まつ毛の生え際に何らかの異常があり、生える方向がバラバラになっていると考えられています。
睫毛内反症
まぶたの向きは正常にもかかわらず、まぶたの皮膚や皮下脂肪が分厚すぎることで、まぶたがめくれ上がっている状態です。
日本においては乳幼児に多く見られますが、成長と共に自然に治るのが一般的です。
4~5歳を過ぎても治らず、症状が目立つ場合には手術を検討します。
眼瞼内反症
加齢に伴ってまぶたを支える筋肉や神経が弱ったり、皮膚が弛んだりすることによって生じる内反症です。
まぶたそのものが内側にめくれ上がり、まつ毛が眼球に触れることで症状が現れます。
内反症の検査・治療
検査・診断
診察・問診により内反症かどうか診断します。まつ毛の生えている方向を確認するために、顕微鏡を用いることもあります。
治療
先天性内反症の場合
先天的な内反症の多くは、成長と共に治っていきます。治るまでの間、角膜を保護するための点眼薬を使用しながら、重症度を判定しながら経過観察します。
重症の場合、角膜に傷がつくことや視力低下の可能性があるため、手術を検討します。
主な手術方法として「埋没法」と「切開法」があります。
埋没法
眼球側からまぶたの皮膚に糸を通し、二重まぶたになるように縫い付けることでまつ毛の向きを正常化させます。まぶたを切開せずに行うことが可能です。
切開法
余分なまぶたの皮膚を切り取り、瞼板に縫い付けることで外向きに矯正します。術後、数週間で傷跡はほとんど見えなくなります。
後天的な内反症の場合
後天的な内反症の場合、根本治療である上記の手術以外にも、以下のような方法があります。
まつ毛抜去法
まつ毛が眼球に当たらないように、まつ毛を抜き取ることで症状を緩和します。
テーピング
テーピングでまぶたを引っ張り、症状を緩和します。
いずれも対症療法のため、まつ毛がまた生えてきたり、テーピングが剥がれたりすると症状が再発する可能性があります。
そのほか、角膜保護のために点眼薬や抗菌薬を使用して経過を観察していく保存治療などもあります。