霰粒腫

霰粒腫とは?

霰粒腫とは?

霰粒腫とはまぶたの奥にある脂腺が腫れることで、瞼に硬いしこりのようなものができる病気です。別名「めいぼ」としても知られています。
「まぶたにしこりができた」「まぶたが腫れて痛む」などの症状でお困りでしたら、淀川区十三のぬかだ眼科までご相談ください。

霰粒腫の症状

初期症状として、瞼のぽっこりとした腫れや異物感が生じますが、通常、数日で消えます。その後はまぶたの腫れだけが残ります。
霰粒腫は通常細菌感染を伴わない腫瘍のため、痛みはほとんどないのが特徴です。しかし、放置していると急性炎症を起こすこともあり、その際は痛みが出ることがあります(急性霰粒腫)。

霰粒腫の原因

まぶたの奥にあるマイボーム腺が目詰まりを起こし、その結果、分泌物が溜まってしこりができます。通常、細菌感染は原因にはなりません。
目詰まりを起こす原因ははっきりとはわかっていませんが、不規則な生活、疲労、ホルモンバランスの乱れ、化粧品や皮脂の影響によりマイボーム腺の排出口を覆ってしまうことなどが原因ではないかと考えられています。

霰粒腫の検査・治療

検査・診断

霰粒腫の診断では、似たような病気の麦粒腫(ものもらい)との区別をつけることが大切です。
通常、腫瘍の状態の確認、症状の問診などによって診断いたします。

治療

霰粒腫の治療は、細菌感染を起こしているかどうかで方法が異なります。

細菌感染を伴わない場合

通常であれば霰粒腫は放置していても1~3ヶ月ほどで自然に消失していきます。
数ヶ月経っても症状が良くならない場合や、異物感が強かったり、視力・視野に影響が出ていたりする場合には、手術によって内容物を排出させる治療が選択されます。
外科手術では、霰粒腫を包み込んでいる袋ごと切開する必要があります。取り残しがあると、そこから腫瘍が再燃していく可能性があるため、慎重に処置いたします。

症状が軽度であれば、副腎皮質ステロイド注射をすることで炎症を鎮めることが可能です。

細菌感染を伴う場合(急性炎症)

霰粒腫は通常、細菌感染を伴わない腫瘍ですが、急性炎症と言って細菌感染が起きる場合があります。急性炎症霰粒腫の場合、強い痛みが生じます。
最初の処置として、抗菌作用のある目薬、眼軟膏などを使用しながら抗菌薬の内服を行います。徐々に腫れが引いてきたことを確認したら、外科手術によって腫瘍を摘出します。
■眼軟膏の塗り方について
通常の目薬とは異なり、ドロッとした軟膏を目の中、もしくはまぶたの内側に塗布することで薬効を得ることができます。眼軟膏の正しい使用方法は以下の通りです。
1.まず手を清潔にしてください

2.指で下まぶたを下に引っ張り、内側を露出させて、横長になるように眼軟膏を注入します。
薬本体の細菌汚染を防ぐために、容器の先が目やまつ毛に触れないように注意してください

3.眼軟膏を注入した後は、まばたきを軽くして、清潔なガーゼやティッシュで溢れた眼軟膏を拭き取ってください

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